【新入社員S桃のフレッシュ日記vol.2】
- 家守舎 上町
- 5月26日
- 読了時間: 5分
更新日:6 日前
~ このままじゃ、私、可愛いだけだ。 ~
【2日目】
朝。起きた瞬間に涙が出る。
ん?起きた瞬間デフォルトで泣く仕様になってる?
「朝だぞ!早く起きろ」って家族の声が今日はない。静かすぎるのでテレビのリモコン押した。
どの番組でも退職代行のニュースをやってる。
しんどいの、私だけじゃなかった。
仲間達よ、頑張ろうな……(共鳴)

とりあえず高島屋へ出勤。道に迷って3分遅刻した。しっかり怒られた。すみません。
そんなS桃とは打って変わって
現地のスタッフさんたちは、全員バフかかってるくらい元気。「よっしゃ今日も売ったるで!」みたいなオーラがバンバン飛んでて圧倒される。
S桃、思った。
「ここに来るお客様に、また食べたいって思ってほしいんだよな……」
そう気づいたこの日から、接客に火が付いた。

昨日よりお客様が話しかけてくださる。
励ましの言葉、泣く。
感謝の言葉、泣く。
バグかな?誰か泣くの辞めれる使用に戻せる人DMください。
午後4時、やっと休憩に入り、賄いのナポリかつを頂いた。
(実はナポリかつ初体験)
昨日も今日も泣きすぎて食欲沸いてなかった。だから全部食べ切れないだろうなって思ってる。
……パクッ
…大号泣。(千と〇尋かよ)※美味しすぎたのが悪い。

7分で完食。
ユニットバスで指を折りながら数える。あと何日で岩手に帰れるんだろう。
疲れすぎてしんどい。昨日よりは頑張った気がする。岩手に帰ったらやりたいこと沢山あるな。
いろんなことが頭に浮かぶ。
2日目にして、気を張っていたのか、疲れがどっときてこの日は速攻で寝落ち。
【3日目】
明日行けばもう折り返し、今日乗り切れば!そんな気持ちで今日も高島屋へ向かう。
でもなぜだろう。吹っ切れたのか分からないけど、接客に対して怖さが無い。
数時間後
接客にも慣れてきて、お客様との会話が楽しい!
ソフトクリームどうぞってしたら、どんな人も満面の笑みになる。

これが癖になるくらい嬉しくて、にやにやとまらん。
全人類、ソフトクリームで平和になれる説ある。
疲れるけど、働くっていいな、、
働いてる自分めっちゃかっこよくね??
どや顔決めたくて、東京来て初めてカーテンを開けた。

「東京の夜景って、え、…光ってる…」(語彙)
【4日目】
ついに折り返し。
「今日どんな人に出会えるかな〜」ってワクワクしてるS桃、
うん、誰?
今日も元気に接客ッ接客ゥ~~!
のはずが、やらかす。
C「大人のカップソフトください」→「カップソフトです☆」って渡す私。
アホなの?耳どこ?Bluetooth切れてた?。
ここで学ぶ。
確認って大事だよな!!!!(赤ペン先生)

でも落ち込んでなんかない、繰り返すことは大事だと学べて良かったって思った。←成長スギナイ?
C「岩手から来たの?がんばって!」って言ってくれた、え?東京って人情都市だったん?ド〇クエの街?
こんな感じでこの日もルンルンで帰宅。足は痛いけど、

帰り道の桜とS桃、可愛すぎる。いや、最高すぎる。
【5日目】
S桃「いらっしゃっせえええええー」声がでる。
(実際はこう→「いらっしゃいませ♡ナポリかつお持ち帰りしませんか?♡」※カワボ)
上司「いいじゃんいいじゃん」褒める。

ああああああああああああああああああええええええええ嬉しくない?死ぬ!
今まで、怒られてきました。少し怖いなって思ってました。好きになっちゃうでしょ!!!
なんかにやにやしてるお客さん来た。……え、ちょっと待って。え???
1週間前まで、同じ教室で「システム科大好き。やっぱり、たばことパチンコやねー」とか言ってたアイツじゃん!!!

しかも、その子だけじゃない。5人の友達が別の日にそれぞれ来てくれた。
みんな岩手から来て、この「東京」という舞台で、バリバリ戦ってる。私も頑張るしかないよな!!
毎日たくさんのお客様と楽しく接して、夜は最高の夜景を眺めながら黄昏れてホテルに帰る。
――そんな充実した日々が、もうすぐ終わろうとしているなんて…。
【6日目】
接客しながら思う。
………………
…帰りたくない。
楽しい。これが“feeling at home at work”ってこと?
時間が経つのがあっという間で19時退社。
上司に「おつかれさまでした〜!」って言ったら、
お客様約7名の方から「おつかれさまでした」って声が返ってきた。
今まで頑張ったね。お疲れって言ってもらえてるようで、、、
「えっ……今までの努力、全部報われた?」(泣)
嬉しくて涙。
ナポリかつ以来の号泣です。
ホテルは自分の部屋みたいに汚いけど、帰る準備をしなきゃいけない。
もう明日には、、、、、そんな気持ちでスーツケースに荷物を詰め込む。
【最終日】
帰りは1人で帰らなければいけない。
ちゃんと乗れるか心配で営業どころではない。
でも最後の東京での仕事、噛みしめながらやり切った。
新幹線までの帰り道。いろんな思い出が頭の中を掛けめぐる。
1週間とは思えないくらい、濃厚人間ドラマだった。
「この一週間で3回も来ちゃった〜」っていうお客様。
「え!俺も岩手出身!懐かしいなーマジで来てくれてありがとう」って話が弾んだお客様。
それも1人や2人じゃない沢山のお客様に何度も来ていただいた。
え、東京、岩手濃度高め?東北のサテライト支部??

桜は散り始めてたけど、心は超満開。(名言出た。)
帰りたくないので、
ここで働かせてください。(千と〇尋かよ)※2回目
就職代行してもらおうか本気で悩んだ。
マジで東京に居座ってやろうかと思ったけど新幹線の時間が迫ってくる。
乗れるか不安って友達に連絡したら、「待ってろ、いまいく」って来てくれました。
パンパンの荷物も持ち運んでくれました。昔からイケメンすぎる。
友達兼上司の娘さん。↓↓

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